2013年2月23日土曜日

一般歯科との連携 ~日本橋・人形町・水天宮前・茅場町・月島・江東区・墨田区・台東区・江戸川区近く ひとりひとりに、きちんとフィットする矯正治療はメープル矯正歯科~

メープル矯正歯科院長の山口です。

今回は、提携している一般歯科医院とのチームアプローチの重要性についてをお話します。

当院は矯正治療専門医院です。虫歯治療・抜歯等の治療は行っておりません。その理由としては、虫歯や抜歯等に関しては一般歯科の先生の方が上手であり、矯正治療に関しては私の方が上手だからです。ただそれだけです。



















虫歯の治療、抜歯・・・自分自身は歯科医なので、できないこともないですが、虫歯の治療も実は技術が必要です。簡単に見えますが、実は難しいのです。自分は中途半端な治療をしたくないので、虫歯一個の治療や抜歯1本であっても、やはり臨床経験の多い・上手な先生にお任せした方が患者さんのためにベストと思っています。
矯正以外の治療が必要な場合は、近隣のそれぞれの分野のエキスパート(口腔外科・歯周病・歯内療法・インプラントの各専門医)と連携し、治療計画立案をチームとして綿密に話し合うことで、患者さんの10年後20年後のお口の健康を見据えて、ベストな「質」の高い治療を提供することが大切だと考えています。

自分は矯正治療だけすればいいから、それ以外の治療は「はい、じゃ、あとは一般歯科で診てもらってくださ〜い」ってような矯正以外の治療に対して無責任なことはしたくないんです。

今回の症例です。出っ歯が気になり、来院した患者さんです。
通常の出っ歯の矯正治療でオッケーかなと思いながら、お口の中を覗いてみると・・・
「むむむ・・・・うーん、大変な治療になりそうだ・・・・」

歯の欠損が多く、傾斜しすぎている歯、歯の根っこの病変、不良な形態のブリッジ・・・・矯正以外にもやることはたくさんある状態(^▽^;) 本人曰く、歯科医院嫌いでほとんど通院したことがないとのこと。

日本橋歯科医師会でいつも大変お世話になっている中村歯科クリニックの中村先生、リーフ歯科の林先生に病院に来てもらい、症例検討しました。本来であれば、年下の自分が諸先輩方の病院に伺うのが普通なのですが、20時までの診療のため、先生方に来てもらうことになりました。感謝です。

まずは上あごの左側の状態。
一見、ただの隙っ歯に見えますが・・・



















今回の症例の場合、銀歯の前の歯が欠損しており、銀歯が欠損部に向かって前方に傾斜しています。歯は常に動きます。隙間に向かって移動します。虫歯でダメになった歯を抜歯したあと、そのまま放置していたものと思われます。歯茎が下がり、被せものと歯の境目が見えますよね?傾斜した歯によって噛み合わせが狂い、歯茎の退縮につながっていると思われます。



















レントゲンで見ると、傾斜具合がよく分かると思います。点線の軸が本来の歯の軸です。長い年月とともに徐々に傾斜したものと判断できます。



































歯が傾斜してしまうと噛み合わせが狂い、顎関節に症状、場合によって全身的な症状(肩こり、頭痛など)にもつながることがあります。こういう傾斜を防ぐためにもブリッジ・入れ歯・インプラントなどの処置が必要で大変重要になってきます。

その他に、この歯には別の問題がありました。ずっと鈍い違和感があったそうで、別の歯医者で親知らずを抜いてもらったが改善していないとのことでした。
レントゲンをよくみると、根っこの周囲に黒い透過像が見えます。いわゆる根っこの病変です。



















矯正治療を開始する前に、この根っこの病変の治療をしていくことになりました。でもある意味、当院に来てもらったからこそこれが発見できたと思っています。矯正の相談にきていなかったら、どうなってたんでしょうね??考えるだけでゾッとします。

さて今度は、右下の奥歯の状態です。ブリッジの歯ですが、削られ過ぎてすっかり歯の形の原型がなくなっています。





































上の歯が噛み込み過ぎてて、ブリッジを削らざるをおえない状況だったのでしょう。





































自分では気付きませんでしたが、中村先生より「下顎の奥歯の骨の高さに左右差があるぞい。これだと骨削除しないと仮のブリッジつくることできないよ」との指摘を受けました。「ほんとだ!確かに!」中村先生に相談して良かったです。ホッ(^▽^)



















上の歯とぶつからないように下のブリッジを削ってたと思うのですが、歯は噛む相手がいないと噛もうとして、移動します。最初は隙間があっても、下の歯が徐々に上に上がってきて、再度、下の歯を削ってと繰り返し削るうちに、前の写真のような骨の高さの左右差につながったのではないでしょうかね??



















実際、お互い顔を合わせて、話し合いをする、これが重要と思っています。 いろいろ治療に多くの問題を抱えている症例は医院同士の手紙のやりとりだけでは、分からないことが多いためです。

僕自身、お酒は強くありませんが、このお二人の先生方と呑みにもよく行きます。男の言い訳かもしれませんが、これも重要な仕事だと思っています(^▽^;)一緒に呑むことによって、その人の人柄がよく分かるからです。あいさつだけで終わるような関係では、人間関係に何も進展はないと思っています。

これからも矯正以外の治療も患者さん一人一人にベストな治療を提供できるように頑張っていきたいと思います。


症例検討して頂いた中村先生、林先生のHPです。お二人とも勉強熱心で、とても患者思いの先生です(^O^)/
中村歯科クリニック http://www.nakamura-dc-cl.com
リーフ歯科 http://www.leaf-dental.com









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http://www.maple-ortho.com